送 辞
 
 例年になく暖かい冬も終わりに近づき、早くから膨らんでいた木々の芽も、今か今かと、芽吹く瞬間を待ち望んでいます。この暖かな春の日にご卒業を迎えられる3年生の皆さんに、在校生一同を代表してここに心からお祝いの言葉を申し上げます。ご卒業おめでとうございます。

 今、皆さんの胸の中には、この片岡中学校で過ごした3年間の思い出がこみ上げているのではないでしょうか。先輩方の過ごした3年間は1つとして同じもののない、世界でたった1つの時間です。その3年間で皆さんは、何を知り、何を思い、何を手にしたのでしょうか。一人一人の経験は違っても、確実に皆さんがこれから社会に羽ばたくための力となるはずです。

 これから社会に羽ばたいていく皆さんのさらなる後押しとなるように、皆さんとの思い出を振り返ってみたいと思います。
 3年生の皆さんとの出会いは、縦割りの校歌指導でした。初めて身近に接した3年生は優しくて、中学校に入学したばかりで不安な1年生にとっては頼れる存在でした。そのあとにも続いた縦割り活動のチャイム着席などでも、3年生は上級生らしいリーダーシップを発揮して私達を引っ張っていってくれました。
 バレーボール大会では、さすがに3年生は私達1、2年生よりボールを高く、そして長く空中に上げ、私達では及ばないようなテクニックで、相手のコートにスパイクを打ち込んでいました。
 校内体育大会では、マスゲームと組み立て体操が無くなってしまって、例年のような盛り上がりはないかと思われていましたが、先輩方はそんなことをもろともせず、走り、投げ、跳び、体育大会を大いに盛り上げてくれました。
 そしてなんといっても、1番盛り上がったのは、文化祭でした。

 昨年度から始まった二期制により、準備時間の関係から,縮小を余儀なくされていた文化祭でしたが、それを感じさせない、いや、むしろ今までで最大の文化祭を創り上げてくれました。プログラムも大幅に変更し、真っ白な状態からのスタートとなった文化祭を、自分達の色で染めていこうという意味で名付けられた「color」というスローガン。このスローガンの通り、今年度の文化祭は今までにないサプライズがありました。
 突然現れる役者や、バズーカ発射、選択体育の雷舞の力強い踊り、などの派手な演出のオープニングから始まり、ローカルな問題やコミカルな問題、思わず首をひねるような問題が炸裂したクイズショー。
 ホラー有り、スポ魂有り、そして恋愛有り、たまに口パクの4人組によるミュージックビデオ有りの文化祭ビデオ。
 そして、毎年恒例の吹奏楽部の演奏もより磨きがかかり、素晴らしいものでした。
 3年選択音楽の箏の演奏も過熱しすぎた体育館の空気を和ませてくれました。
 これら全ての行事の中心にいて、私達を導いてきたのは3年生の先輩方でした。こうした行事だけではなく、先輩方は普段の日常生活から私達の見本でした。

 部活動、勉強、そして普段の生活の中で先輩方は私達の先頭に立って、優しく、丁寧に、時に厳しく私達に様々なことを教えてくれました。私達はそんな先輩方を尊敬し、誇りに思っています。そんな尊敬する先輩方が築いてきた、片岡中学校。今度は私達が片岡中学校を受け継ぎます。私達はこの誇りある片岡中学校を汚さないように、これから頑張っていきます。ですから皆さんは安心した、これからの未来を見つめてまっすぐ進んでいってください。もし、どこかで行き詰まってしまったら、この片岡中学校での事を思い出してみてください。先輩方が過ごした3年間で学んだことの中に、きっとヒントが見つかると思います。

 先輩達は、きっと今、大きな夢を持っているでしょう。夢は叶えるためにある、と僕は思います。ですからその夢を決して諦めないでください。私達は尊敬する先輩方を応援しています。

 まだまだ名残はつきませんが、先輩方にとっての旅立ちのこの良き日を心から祝福し、送辞と致します。


                  平成十九年三月十三日          在校生代表 S・K

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